リーダーたるもの・・・・・・

３００年以上の歴史をもつ阿波おどりの連長の阿波おどり・連に対する
考え方の記事を読んだことがあります。その記事で、僕が大変感心したのは、
「３００年つづいた阿波踊りを発展させるために、普及活動が大事」
「あいさつ、礼儀を大事に」という２点でした。


全国にその名を知らない人はいないであろう、阿波おどり。ましてや
徳島では聞いたこと・みたことがない人はきっといないと思うのですが、
その連長たちが、地元で踊りを広げていくことを大事にしているという
事実こそが、３００年続く力になっているのだと。


「地域の理解がなければ、練習場やその職場の協力もえられず、
踊りの質は低下し、観客の関心がそとにうつり、衰退していく」旨の言葉は、
素直に先輩の祭りの言葉として、受け止めたいと思います。


「あいさつ・礼儀を大事に」ということは、踊りの業界だけでなく、人間社会では
最も大事な１つですが、それを当たり前の１つにせず、常に心に刻んでいる
姿勢が素晴らしいと思います。
記事で書かれた連長の方々に直接お会いしたことはありませんが、
そのリーダーの自覚、自負を、想像の中で理解し、身に付けていきたいと思います。


これを念頭において、では、おどるんやでのリーダーには、何が求められているか？
それについて自分なりに考えてみたいと思います。
おどるんやでの関係性の特徴としては、多くは、「仕事」「家庭」をもち、
その次以降の関係性であると思います。仕事では、上司・同僚・部下の
関係で、誉める、認めるだけでなく「叱る」「制限する」関係性があると
思います。「今日は無礼講だ」という言葉は、制限されているからこそ、
多くは仕事で使われる言葉だと思います。もちろん、家庭では「叱る」
「制限する」色合いはもっと濃くなり、お互いの不可侵領域は、きわめて小さくなります。

ところが、その次以降の関係性では、こういった「叱る」「制限する」という
領域が小さくなり、その分「心地よさ」が増していきます。これはこれで、
大事で大切な関係性（居場所や癒し、自由）ですが、いきすぎた
心地よさは、「怠惰」「間がさす」関係に陥ってしまいやすくなるのではないかと思います。



特に、「間がさす」関係は、注意しなければなりません。それは多くは、
自分を満足させるための、構成員に対する裏切り行為であり、お祭り全体、
ひいては和歌山を貶める行為に他ならないからです。
僕は聖人君主ではないので、過去に、間がさす行為をしたことがないとは
言いません。自己満足と気づかず動いた結果、周りに迷惑と失望をさせたことがありました。


「間がさす」瞬間や行為はぞれぞれだと思いますがそれを「叱り」「制限し」
秩序づける上で、礼儀・モラルを大事な心根として浸透していくことが大事だ
と思います。また、組織の新陳代謝もあるので一定の「言語化」も必要なこと
があると思います。


たとえば、
・人のため、まちのために、汗水を流そう
・金銭や情で許されないこと、人のいやがることをしない
・年長者をたて、幼きをまもり、仲間を大事にしよう　　
というような言葉を確認しあうということ。


社会では「法律」、会社では「就業規則」、家庭では「家訓」にあたる
ものですので、これにならえば、もっと厳しく書くことも可能ですが、
あまり厳しくすると、大事で大切な関係性（居場所や癒し、自由）が
失われますから、そのバランスは、その組織それぞれで議論したらいいと思います。


私たち実行委員はもとより、チームの方々、関係する皆さんと機会が
あれば、こういうことを確認しあって、信頼される関係にそだちあい、
また、普及活動を続けることで、僕らがいなくなる１００年後にも、
この「おどるんや」が有意義に開催される祭りになっていくことを、期待します。


今年の第７回がますます大成功することを祈って・・・
２０１０年１月　副実行委員長　内田　がんばります～！！！